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*短編SS:「銀の花咲く聖夜に 前編」

○短編SS:
「銀の花咲く聖夜に 前編」



作者:White Snow

*作者から読者のみなさまへ

 この短編SSは、「Fate/hollow ataraxia」の後日談を元にしています。
 ネタバレを多分に含んでいますので、ご注意ください。

 なお、この話の姉妹作「白無垢の花咲く聖夜に」は下記のリンクから。

 → 短編SS「白無垢の花咲く聖夜に」



 ――――降誕前夜祭(クリスマス・イブ)。

 十二月二四日は、イエス・キリストという救い主が生まれた日の前夜祭(イブ)だ。
 でも、その日はキリスト教の教えを普及させるために、太古の祭日といっしょにしたというのが有力説らしい。
 これだけ信仰を集めた今となっては、それは些細な問題なのだろう。

 まぁ、そんな日に俺――衛宮士郎が教会にいる……。
 それも、冬木市新都の郊外、丘の上にある件の教会に来ていることの方が問題だった。

 普段なら教会なんて、気分的に寄り付きたくはないが、今日ばかりは特別だ。

 ――――『――教会でクリスマスを過ごしてみませんか?』

 数日前、そうカレンからクリスマスの招待を受けていた。

「教会の改修がすみましたし、お世話になったので、その恩返しです」
 申し出の理由としては、筋が通っている。
 そのカレンからの招待に、どうしようかと思案する。

 俺は信者ではないが、世を騒がすクリスマスの教会というのには人並みに興味はある。
 人の話を聞く限り、そんなに楽しいものではないというが……。

「ま、人生は何事も経験だよな」
 そんな気軽な気持ちだったし、信者でなくても参加は大丈夫というので了承したのだ。

「――では、始めてください」
「あー、そんなことだろうとは思ったけどさ」
 ミサが始まるのは夕方からだと言うのに、俺は午前中に呼び出しを受けた。
 そして、カレンから渡されたのは工具とかたくさん。

「時間がありません、急いでください」
「……わかった」
 手伝うつもりできたので構わないが、いたたまれない気分にさせられるのはなぜだろう。
 俺という人間は、この時初めて労働という行為に疑問をもったのかもしれない。

 が、手を動かしている内に雑念はすぐに消える。

 礼拝堂内の飾り付け。
 ミサに必要なパン、ワインなどの準備。
 外で待つ信者の方のために、ドラム缶を調達してきて焚き火の準備。
 受付の準備……などなど。

 ミサが始まるのは、十八時。
 それまでにやることは多くて、全ての準備を整えなくてはならないのだから……。

「……終わった」
 走り回って、気づけば十七時近く。肉体的に、だいぶきつくなってきた。
 教会は、その頃から賑やかになり始めていた。

「では、衛宮士郎、次はこれをお願いします」
「……何、これ?」
「見てわかりませんか?」
 そう言ってカレンから仕事の段取りをレクチャーされて――。

「――式次第です、どうぞ」
 そして、俺はその受付でミサの進行などが書かれたパンフレットを配っていたりする。
 カレンってば、本気で人遣いが荒いもんだとつくづく思う。

「シロウもどうぞ、温まります」
「おぉ、ありがたい」
 受付で冷え切っていたから、セイバーからの差し入れはありがたかった。

 俺と同じくセイバーと桜は、外でお汁粉の炊き出しをしていた。
 そのお汁粉、発砲スチール越しの器からでも熱々なのがわかって、持つ手が温まる。

「――お汁粉用意しています、温まりますよー!」
 見ると、桜は集まってきていた信者の方にお汁粉を振舞っていた。
 その桜と目が合って、もらったそれを掲げると、ニコリと桜は微笑む。

 むむ、何だか疲れも吹っ飛ぶ。
 よし、さっさと食べて、もうひとがんばりするとしよう。

「食べている間は、私が代わっています。
 しばらく休憩していください」
「すまん、セイバー。助かる」
 いえ、と俺の代わりに受け付けに立つセイバー。
 セイバーは器用だから、すぐに受付に慣れて無難に対応していく。

 それを確認すると、俺は壁際に移動してお汁粉を啜る。
 う~ん、美味くて温まる。

 少し体が温かくなったところで、人の流れを見つめる。
 焚き火の明かりが、その周囲を煌煌と照らして人の顔を照らす。

 そこにあるのは、一様に笑顔ばかりだ。
 その笑顔を見ていると、カミサマというのは偉大だと思う。
 俺では、ここに来ているこんな大勢の人達を笑顔にすることできないのだから。

「あら、衛宮くんも休憩?」
「おう、お先にいただいている」
 いつの間にか、俺の隣に遠坂が来ていた。
 その遠坂の手にも、お汁粉があった。

「お疲れさん」
「まぁね」
 遠坂は祭儀的なことにも詳しいので、中の方で作業と案内などやっていた。
 忙しさという意味では、俺達とは違ってまた一苦労あるのだろう。

「うん、美味しいじゃない」
「……そうだな」
 しばらく、俺と遠坂は無言でそのお汁粉を食べていた。

「衛宮くんが元気みたいで良かったわ、ここは苦手だと思ってから」
 その途中、遠坂はぽつりと呟いた。
 なんだ、知らない間に色々と心配かけていたらしい。

「ここは苦手だよ。でも、そうだな、前よりかはそうでもない」
「……そう。なら、良かった」
 俺の言葉を聞くと、遠坂は安心したように頷く。

 それだけすむと、遠坂はさっと身を翻して俺から離れていく。
 やっぱり、遠坂の立ち振る舞いは、目を奪われるほどに優雅で、華麗だった。

「桜、ごちそうさま。美味しかったわ」
「はい、お粗末さまでした、姉さん」
「どう、疲れてない?」
「はい、大丈夫です」
 ああして、遠坂はみんなの様子を確認しているのだろう。

 やるべきことはやって、みんなのこともしっかり見ている。
 いつも遠坂は、そういう役割をやっているんだろう。

「なるほど。みんなに慕われるわけだな、納得」
 遠坂の良いところを、改めて再発見。
 人の温かみを発見できるとは、さすがはクリスマス効果だ。

「はい、洗礼希望の方ですね。では、中で別の者が案内を――あ、凛、この方を頼みます」
「……わかったわ。こちらにおいでください、ご案内させていただきますので」
 仕事に戻った遠坂は、セイバーから引き継いで教会の方に案内していった。

「――よし、セイバー。交代、ありがとうな」
「はい」
 俺はすっかり心も体も温まっていた。



「――神よ、私に力づけ……」
 司祭としてのカレンが厳かに壇上に立ち、その口を開く。
 そのカレンの声は、静かな礼拝堂によく通る。

「……急いで助けに来てください」
 カレンの言葉に続いて、礼拝堂にいる信者達が応える。
 その声はただの呟きでありながら、この礼拝堂全体を震わせる。

「栄光は父と子と聖霊に……」
「……初めのように、今も、いつも世々に」
「……アーメン」
 そのカレンと信者達との問答で、クリスマス・ミサは始まった――。

 正直に言えば、信者でない俺には退屈な時間が過ぎていく。
 けれど、賛歌だけは違った。

「……すごいな」
 俺は、心底感嘆して呟く。
 その声さえ出すことさえ憚れる。

 もっとも、入り口近く一番後ろにいる俺の呟きなど、誰も気づいた者はない。
 そう、俺を含めてみんな声を失くしているのだ。

 ……見渡せば、みんな聞き惚れ、見惚れている。

 ――――“Ave Maria(アヴェマリア)”。

 その曲は、ウォルター・スコットの詩に、フランツ・シューベルトが作曲した名曲。

 ……礼拝堂が、優しい音に包まれる。
 そこで歌われる歌声と響き渡る旋律に、ただ圧倒される。

「――Ave Maria! Jungfrau mild,(聖なるかなマリア! 恵み深い母なる方よ)
 Erh?re einer Jungfrau Flehen,(この小さき娘の願いをお聞きください)
 Aus diesem Felsen starr und wild(固く、険しい巌の上から祈り捧げます)
 Soll mein Gebet zu dir hin wehen.(この祈りを主の御許に届けてください)
 Wir schlafen sicher bis zum Morgen,(そうすれば、どんなに世界がむごくとも)
 Ob Menschen noch so grausam sind.(私達は朝まで安らかに眠ることができます)
 O Jungfrau, sieh der Jungfrau Sorgen,(おぉ、マリアよ、この私の苦悩に目をとめ)
 O Mutter, h?r' ein bittend Kind!(おぉ、母なる方よ、この願いをお聞きください!)
 Ave Maria! ……(聖なるかなマリア!)――」

 歌い手は、遠坂と桜。
 弾き手は、カレン。
 共に、見事な歌い手と弾き手だ。

 清楚な白の衣を身に纏い、遠い母国の言葉で歌を紡ぐ二人。
 自らの高まりのままに、手を胸に当て、天を仰いで背を伸ばし、受け入れるがごとく腕を広げる。

 黒の法衣(カソック)を身に纏い、カレンは旋律を紡ぐ。
 その手、その足、パイプオルガンを弾くには、その全身を使う。その様は、祭儀の踊り手のそれに似ていた。

 遠坂と桜の声の質は、姉妹なのにそれぞれ違っている。
 けれど、重ね合わせられる声はやはり姉妹なのか、合わせ貝のようにぴったりだ。
 お互いに高めあっていく二人の声を、カレンはさらなる高みに導いていく。

 遠坂は空。
 その声で会場を、どこまでも高く高く引っ張っていく。

 桜は海。
 その優しい声で会場を、どこまでも深く深く包み込む。

 カレンは大地。
 その祈るような演奏で会場を、どこまでも広く広く受け入れる。

 ――――聴者である俺達は、それに酔いしれる。

 そのカレンが弾いているのは、この教会にはなかったパイプオルガン。
 先の聖杯戦争の時に荒れ果てた礼拝堂を改装し、その巨大な楽器もいっしょに建設されたものだ。

 それほどの資金を誰が出したかは、改めて言うまでもない。
 きっと上下に振ったら、金銀宝石が服からこぼれてきそうなヤツなので、良心は決して傷まないが。

 ……本当なら、その巨大さからわかるように、パイプオルガンは楽奏専用だ。
 音の大きさに、人一人の声ぐらいでは圧倒されてしまうからだ。

 でも、今はこうして歌と旋律が、音楽となって響き渡っている。

 これを演出したのは、カレンの手腕による。
 事の始めにカレンは挑発し、遠坂はその挑戦を受けて立ち、桜はそれに賛同した……。

「――え、歌えないの?
 あらあら、歌の一つも歌えないで、それでも言霊を操る魔術師さんなのかしら」
「……言ってくれるわね、カレン。いいわ、その挑戦に乗ってあげる。
 せいぜい覚悟してなさい。……桜、手伝えるわよね?」
「は、はい、任せてください」

 こうして遠坂と桜の二人は、ミサの合間に賛歌を歌うことになった。
 あらかじめ二人分用意されていた声楽用の衣装は、カレンが確信犯だったことを思わせる。

 ……が、結果としては大成功。
 遠坂と桜の二人は、パイプオルガンに負けぬ歌い手であったし。
 カレンは、その歌声と調和させるほどにパイプオルガンを弾きこなす奏者だったのだ。

 まぁ、そんな無茶が通るのも当然か。

 パイプオルガンは、同じ鍵盤楽器のピアノである管絃楽器とは異なり、笛と同じ管楽器を祖に持つ。
 言わばその音の発生原理は、共鳴器である“声”に近い。
 だから、多少の無茶があっても調和するのだろうか。

 曰く、人間が手に入れた楽器で、一番古いものは“声”だと言う。
 太古の人間の祖先は、きっと雨音が岩に落ちる音に単調なリズムを自然の中から見出し、耳を傾けてきたのだろう。
 それをいつしか真似るようになって、声を歌に、手を叩いて拍子をとり、楽器を発明し、音楽を生み出してきたのだ。人間として、その自然の美しさに憧れたのかもしれない。

 音楽は、遥かな昔から共にあった。
 その調べは、大いなる自然、精霊、神に捧げられてきたのだ。

 ……そう、この神の家で響き渡っているのは、三人分の歌声でもあるのだ。



 ――――降誕祭(クリスマス)。

 ……昔、昔、時は遡る。
 とある人々は虐げられ、苦しんできた。

 為政者は、その人々から色々なものを搾取した。
 食べ物、家畜、財産、家、家族、命、その全てを奪いとった。

 為政者は、異なる神を信仰していたそれらの人々を弾圧していたのだ。
 そして、為政者は他の人々を苦しめるためにその若者たちを戦争に駆り出しもした。

 村に残るものは、老人、病人、女子供ばかり。
 それらを守るべきはずの父、兄は戦地で散り、また誰かの幸福を壊した。

 その空しさに、泣き。
 誰かが倒れて、また泣いた。
 その涙も、遂には涸れ果てる。

 苦しい生活は、果てしなく続く。

 畑を耕しても、自らの空腹を癒さすことなく、奪われる。
 天からの日差しは、地を焦がして、作物を枯らして、喉を嗄らす。
 天から降り注ぐ雨は、陽の光を奪い、人の温もりを奪い、地にある全てを濁流となって押し流す。

 ……救いが欲しい、と人々は願った。

 地上にあっては、誰も助けてはくれない。
 傍らにいた人は、すでに冷たくなって、今は独りきり。
 動けぬ身では、その大切だった人を葬ってやることさえできない。
 もはやできることは、祈ることだけ……。

 祈った。
 願った。
 何年も、何年も……。

 その祈りの願いは、遂に天に届く。
 ある一人の乙女の前に、天の御使いが訪れたのだ。

 救いをもたらす御方が生まれる。
 ……と、その御使いは乙女に告げた。

 やがて、その乙女は子を宿す。
 それから、その乙女はその愛する者と、約束の地まで旅をする。
 それは、決まっていたことのように……。

 乙女は乙女として一人の幼子の母となる。
 とある町の馬小屋で、飼い葉桶を揺り篭に、産声が上がったのだ。

 ……世界は光に満ちた。
 人々は、救いの予感に打ち震える。

 また、人々は祈る。
 今度は、天からの救いに感謝をこめて――。



「――良い夜を」
「ありがとう、ご苦労様でした」
 ミサは滞りなく終わり、俺は最後の家族連れを外まで見送った。

 ここに訪れた信者の人達は、一様に満足して帰っていったようだ。
 それからは、それぞれの家に帰り、家族で思い思いの聖夜を祝うのだろう。

「お歌、綺麗だったねー」
「そうねぇ」
「家に帰ったらトナカイさんのお歌、歌おうな」
「うん!」
 その家族連れの姿が、ふと懐かしくてずっと見ていた。

「――らしくないですね。
 ……過去を、振り返っているのですか?」
 背後で声がする。

 振り返らなくても、誰かはわかる。
 俺の感傷を笑うのでもなく、同情するのでもない。
 事実のみを口にする平静さと静けさを持つ知り合いは、ただの一人だけだ。

「ああ、らしくもなく、な」
 否定するのも、意地を張っているようで馬鹿らしい。

「お疲れ様でした、衛宮士郎」
 振り返れば、この教会の司祭代理であるカレンがいる。
 日本の漢字での意味――可憐(かれん)と同じ読み名を持つこの少女は、その名に違わぬほど可憐だ。

 あくまで外見だけは、と付け加えておく。
 性格は性悪、特にその毒舌は、その名とは真逆みたいなヤツなのだった。

「その通りですよ、私は貴方が苦しむのを見るのが大好きなのです」
 ふふ、と性悪シスターは笑う。

「っ、どうして俺の心を知っている!? やっぱり、テレパシーか!」
「残念ながら、私にはそんな能力はありません。
 そして、あなたとはそこまで心も通いあっていません」
 ……そうだろうか。
 それにしては、やたらと俺の思考が読まれているような……?

「本当にあなたは考えが顔に出やすいのですね。それに、時折本音がダダ漏れです」
「……知らなかった」
 ダダ漏れだったのか、俺は。
 そんな締りのない水道の蛇口のように口なのか俺……。実に、恥ずかしい。

「それはそれとして、そろそろ始めますよ」
「そうだな、ここは寒い」
 促されて、教会の中に足を向ける。

 外は夜の帳がおりて、いよいよ冷え込んできていた。
 見上げた空は、雲に覆われて暗闇。
 雪が降るという天気予報は、間違いなさそうだった。

「ところでさ、本当にいいのか?」
「あそこは、プライベートな空間ですから問題ありません。
 それに子供が騒ぐのはしょうがないことです。主も今日ぐらいは大目に見てくれると思います」
「……子供、ね」
 確かに、大きな子供がいる。
 今も羽目を外しすぎないか心配なのだが。

 ミサが終わった後、カレンは教会の客間を開放してくれた。
 そこでなら多少騒いでもいいということで、知り合いだけのクリスマス会――打ち上げとも言うが、行うことになっていた。

 ちなみに、俺がこの教会に着いた時、アーチャーはすでに厨房に詰めていたし。
 今頃、客間にはアーチャー自慢の料理の数々が運び込まれていることだろう。
 ……もちろん、俺や桜も手伝ったのだが。

『――捕まった』
 で、何でここにアーチャーがいるのか?
 その一言のみで事情を察する。赤い布は、今やトラウマになりそうです。

 それで、クリスマス会に出席するメンバーは以下の通り。
 先程のクリスマス・ミサの参加者でもある。
 一般信者の方に混じっていた彼らは、やたらと目立つ存在ではあったが……。

 遠坂、桜、セイバー、ライダー、藤ねえの衛宮家の住人達。
 イリヤ、リズ、セラのアインツベルン家ご一行。
 三枝、氷室、蒔寺の陸上三人娘。
 美綴と実典の姉弟。
 子供ギルガメッシュと、その仲間達。
 その他、アーチャー、と……。

 改めて思うが、本当に大所帯である。
 これで、柳洞家のみなさんもいたら、もっと収拾がつかなくなっていただろう。
 さすがに、仏教の僧侶関係者がキリストの行事に参加するのは不味い。一成達は、御山でそれぞれの夜を過ごしているはずだ。

 そして、アーチャーだけがいつもの相棒がいないので寂しそうに見える。

 そうなのだ、こういうお祭り騒ぎが好きそうなランサーが参加していないのは珍しい。
 それと、お祭り騒ぎが苦手そうなバゼットも不参加である。
 どうして、その二人がいないのかは説明せねばなるまい。

『この聖なる夜に二人きり……うふふ』
 と、カレンが色々お節介を焼いたせいだ。
 ……知人の俺達としては、その二人を温かく見守ってあげたいものだと思う。

「問題が起きれば貴方の責任ですから、私は大丈夫ですし」
「なっ!?」
 この教会の責任者であるカレンはさりげなく、責任逃れ。
 あんまりと言えば、あんまりだ。

「? 藤村大河を抑えるのは、貴方の使命でしょう。
 確か、貴方は猛獣使いを目指しているのではありませんでしたか?」
「違う、正義の味方だっ、正義の味方っ! それに、俺は藤ねえの専属じゃないっ」
 なぜそんな認識を俺に持っているのか疑問だ。

「多分、みんなそう思っていますよ?」
「だから、俺の考えを読むなというのに……。つーか、俺ってそうなのか?」
「はい」
 カレンの肯定に、がっくりくる。

「いいではないですか、人の役に立つということでは似たようなものです」
 似てない。猛獣使いと正義の味方は、ちっとも似てないぞ、断固として!
 それに今のは慰めか? 全然、慰めになってないぞっ。

「そう言う訳で教会の平和は、貴方の働きにかかっているのです。……期待しています、うふふ」
 ダメだ。すでに決定事項で、逆らえないっぽい。

「――真っ赤なお鼻の~、トナカイさんは~♪」
 ……あぁ、言っている側から早速始まったらしい。
 藤ねえと思われるゴキゲンな歌声が聞こえてきて、俺はゲンナリする。

「あら、始まったようですね」
「ああ、急ごう」
 俺達は、急いで客間に向かうことにした。

 が、時すでに遅し。
 俺達が、客間に到着した頃には、藤ねえはすっかり出来上がっていた。



「――ん、悪い」
 酔いが回ってきて、涼もうと立ち上がる。
 ちょっと足元がおぼつかないが、まだ正気は保っていられている。

「あれー、士郎、トイレ行くのぉ?」
「少しは言い方を遠回しにしろ、藤ねえ!」
「てへっ☆ 士郎ってば、照れ屋さんだ~♪」
 すっかり藤ねえは酔っ払っていた。
 やれやれ、クリスマスの賑やかな雰囲気とワインでいい気分になっているのだろう。

「士郎、私を置いていくのですか!?」
 藤ねえに絡まれているライダーが、哀れっぽい声で俺の方に助けを求める。

 さっきまで、藤ねえは俺に絡んでいた。
 それを引き剥がすと、今度は藤ねえはライダーに標的に変えた。
 すでにライダーの胸には涙ウルウルな桜が先客にいるので、手一杯なのかもしれない。

 美女に絡む、これまた美女二人。
 が、実際には、そのすがっているのはただの酔っ払いでは、修羅場以外の何ものでもないだろう。

「うん、任せた」
「そ、そんな……!」
 俺も酔いが回って、いい感じに鷹揚になっているようだ。

 ……いいなぁ。この際、俺もライダーにすがりつきたい。
 後が怖いけど。

 うむ、これと言うのも、ライダーにはすがりつきたくなるような不思議な人徳があるからいけないのだと思う。

 俺にはわかる!
 俺も同類だからわかるのだ!

 む、すがりつかれ属性……?

 ……なんて、イヤな属性だ。
 自分で考えておいて難だが、それはご容赦願いたい属性だ。

 どうやら、俺も予想以上に酔っていて思考がおかしくなってきている。
 やはり、涼みに行って正気に戻らねば。
 どうせこの後始末は俺がするコトになるのだ、今から体力を温存しておかなくは後が続かない。

「待って、待ってください、士郎!」
「あはは、ライダーちゅわ~ん、んん~~」
「あ、ちょっ、タイガ、ダメです! キスは、キスは~、って、その眼鏡に触っては~~っ!!!」
「ライダー、話を聞いて……、聞いてよぉ……ぐすん」
「あぁ、泣いてはダメです、サクラ。気を確かに、うぐっ、か、影で縛らないで、サ、サクラ~~!」
 悲痛な声で叫ぶライダーを置いて、俺はすでに惨状になりつつある客間から出る。

「もう、士郎ったらさー!」
「わかります、わかりますよ、凛。私もそうですとも」
「あぁ、セイバーはわかってくれるのね……!?」
「あー、君達、なんて悪い酒だ」
「なによー、文句あるの! アーチャー、だいたいアンタもねー!」
「そうです、そうです、今こそ日頃の不満を……!」
「……やれやれ」
 幸いにして、俺の動きは部屋の片隅でアーチャーに管巻いている遠坂とセイバーには気がつかれていない。
 餌食になっているアーチャーには悪いが、ここは速やかに退散しよう。

 ……こうなる前に、子供達を帰したのは正解だったな、と我コトながら思う。



「お兄さん、後は任せます」
 こうなることは予見していたのだろう。
 逃げたに違いない子供ギルガメッシュが、今は憎らしい。

 しかし、子供達の護衛は、しっかりやってくれるだろう。
 帰り道、ヤツがいる限りは安全だ。
 暴漢どころか、神話級の化け物にさえ襲われても全く問題ないだろうから。

「じゃあね、衛宮くん。今日は、ありがとうございました」
 弟達に連れられてきた三枝も、子供達といっしょに帰ることになった。

「由紀っちが帰るならしょうがないよな。こっちもこれから楽しそうだけどさ」
「なに、私達は家に帰って二次会でもすればいい。
 道中には、墓地もある。最近そこの辺りで小耳に挟んだ噂でも肴にすれば、幾分楽しめよう」
「バカ、や、やめろ、氷室っ! ホントに出たらどうするんだよぉう!」
 その三枝についていく形で、蒔寺と氷室も同行するらしい。
 蒔寺は泣きそうな顔で帰りたくないって、駄々をこね始めたのだが――。

「――では、私がこの教会で見た白い影を……」
「ギャー、お家帰る~~~!!!」
 カレンが話し出した途端、蒔寺は逃げるように帰っていった。……哀れな、蒔寺。

「……では、帰りのボディガードを頼むかな、少年」
「っだー、腕組まないでくださいよっ、氷室先輩!」
「どれ、蒔寺が先に帰ってしまったようなのでな、帰り道は君の悩みを聞くとしよう、久しぶりに」
 あいかわらず、氷室に絡まれている美綴実典。合掌。

「あっはっはっはっ。いいぞー、氷室、そのまま実典を持って帰ってもらっても」
 で、無責任に焚きつける美綴実典の姉。けっこう薄情。

「……ふむ、私は構わないが」
「ねーちゃん、助けろー!!!」
 実典、何だかんだで貞操の危機。

「じゃあさ、あたしも帰るわね、衛宮。あいつらじゃ、ちょっと心配だし」
「ああ、気をつけてな」
 そう言って美綴も、彼らをまとめるために付き添うようだ。
 しっかり者の美綴がいっしょに帰ってくれるのなら安心だ。

「桜によろしく言っといて。その、ライダーさんにも」
「ありがとうございます、アヤコ」
「デターーーーーッ!!!」
 ライダーが突然現れてしなだれかかると、美綴はさっきの蒔寺並みの速さで帰っていた。……大丈夫か?

「シロウ、大変です、大河がっ!」
「何っ、またか!?」
 セイバーが慌てた様子で俺を探しに来た。

 ……やれやれ、ゆっくり見送りしている暇もない。
 そんな感じで、クリスマス会を一時楽しんだ友人達は賑やかに帰っていたのだ。

 それが、二十二時頃の話だ。
 それを過ぎた頃から、残された者達は次々に壊れ、今に至る、と――。



「……ふぅ」
 中庭に出ると、やっと人心地つく。
 俺は賑やか過ぎるとそれに酔ってしまうので、酔い覚ましにはこうした静かなところがいい。

 中庭には、ちょうどベンチがあったので腰掛けて休むことにする。
 冷たい空気が、火照った顔に気持ちいい。
 そうしている内に、空からは雪が降ってきた。

 ……あぁ、綺麗だ。
 それを見上げて、頭を空っぽにする。

「お兄ちゃん」
 雪の到来は、雪の妖精の登場でもあった。

「……イリヤ、来たのか?」
「うん」
 なかなか一人にしてもらえないが、来たのがイリヤなら歓迎だ。
 さっき、あまり構ってやれなかったからな。

「えへへー」
 イリヤは俺に抱きついてくる。
 そうすると温かいので、お互い風邪をひくことはないだろう。

 しばらくの間、イリヤと座って会話に興じる。
 さきほどのクリスマス会で楽しかったことを話して、時折思い出し笑いする。

 カードしたり、ビンゴしたり、王様ゲームしたり、プレゼント交換したりなどなど……。
 普段、そんな遊びをする機会なんてないイリヤは、本当に楽しそうだった。

「ね、お兄ちゃん、このマフラー温かいよ」
 プレゼント交換で、俺がイリヤにあげたものだ。

「喜んでもらえて良かったよ」
 人数分のマフラーを用意したワケだが、寒くなってきたしちょうど良かったのかもしれない。

「ごめんね、シロウ……」
「ん、何で謝るんだ?」
 いつしか、イリヤの声に眠気が混じるようになっていた。

「私、お母様から教えてもらった歌しか知らないの。
 歌ってあげられなくて、ごめんね」
 なんだ、イリヤはミサの賛歌に自分も参加できなかったことを気にしていたのか。

「気にすることはないぞ。いつか、聞かせてくれるんだろ?」
「……待っててくれる?」
「ああ、楽しみにしている」
「うん、いいよー。私の歌はぁ、リンやサクラにだって負けないんだから!」
 イリヤの歌、本当に楽しみだ。
 水の妖精ローレライもかくやなイリヤの歌声は、彼の伝説になるぐらいに綺麗に違いない。

「おい、イリヤ、眠いのか?」
 イリヤは本格的に舟をこぎ始める。

「……うぅん、ちょっと……」
「おっと」
 寄りかかってきたイリヤを抱きとめる。
 腕の中のイリヤは、もうすやすやと寝息を立てていた。

 無理もない。あれだけ騒いでいたのだ。
 時間も時間で、夜半近くになっている。

 とりあえず、イリヤを部屋に運ぼうと抱き上げると――。

「――シロウ。イリヤ、迎えに来た」
「そうか、頼む」
 主人の帰りが遅いことを心配したのか、リズが中庭に現れる。
 その手には毛布が用意されていた。

 その優しい腕にイリヤを委ねると、リズは毛布に包んで抱き上げる。

「ん~、シロウ~、むにゃ……Zzzz」
 リズの腕の中のイリヤは、気持ち良さそうだった。

「あれ、そういやセラはどうした?」
 もう一人のメイドさんの姿が見えない。
 こういう時、真っ先に駆けつけそうなものだが。

「部屋で休んでる。ケーキが甘くて、今、幸せな夢」
「……嬉しそうだったもんな、セラ」
「うん。セラ、ケーキ大好き」
 そうだった、そうだった。

 俺と桜の合作ケーキは、みんなに好評だった。
 藤ねえ、セイバーは言うまでもないが、セラはいつになく目が輝いていたし。

「なぁ、カレン見なかったか?」
 イリヤのこともあるし、今日のところは頃合だ。
 カレンにお礼を言って、そろそろ撤収準備にかからなくてはいけないだろう。

「ううん、見ていない。客間にも、いなかったよ」
 リズは、ふるふると首を振った。

「そっか、どこに行ったんだか。……ありがとうな」
「シロウも、早く中に、入った方がいいよ。寒いから」
 例え途切れ途切れの言葉でも、優しいリズの気遣いは温かい。

「ん、そうだな」
 俺が頷くと、リズは優しく微笑んで部屋に戻っていった。

「さて、どこにいるんだろうな、カレンは……」
 それを見送った後、俺はカレンを探すことにした。



<履歴>
掲載日:2006/12/24
校正一回目:2007/01/13

お祝い:「メリークリスマス」


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 運営者:White Snow
  ようこそ、いらっしゃいました。
 運営者“White Snow”は、いつでも歓迎します。

 最近は時間的に、コメント、メールに対してお返事することが難しくなっております。
 ……申し訳ありません。

(最終更新日:2007/03/26)

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