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*第二章 第一節 「白の聖女」

○「Fate/エミヤを継ぐ者」:
 第二章 白き聖杯、黒き聖杯
  ~第一節 白の聖女~


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作者:White Snow

 ――――暗闇。

 俺自身さえ見えない無明の闇の中。
 漂うように虚空に浮かんでいる。

 恐れることはない。
 これは、いつものこと。

 夢を見ることが滅多にない俺にとって、夢とはこんなものだ。

 俺が、オレであるのか。
 オレが、俺でないのか。
 ここでは、わからなくなる……。

 なのに、左手の痛みだけはここでも消えてくれない。
 けれど、この鈍い痛みこそが、俺――衛宮士郎であることの証のように思う。

『――……、ちゃん』

 ――――また、流れてきた。

 細い、細い、クモの糸みたいに細い。
 その細い繋がりから、痛みといっしょに流れてくる。

 流れ落ちてくるのは、一滴(ひとしずく)の想い。

 一滴、落ちてきては、ぼんやり浮かんで、消える。
 一滴、落ちてきては、小波(さざなみ)のように広がって、消える。
 ……コマ送り、何だかそれを見せられているのに似ていた。

 黒い祭壇めいた深い孔。
 深々と降り積もる雪。
 祈りにも似た歌声。
 翻る赤い外套。
 紅玉(ルビー)のような瞳。

 それらは酷く断片的で、おまけに霞(かす)んでいてよく見えない。

 けれど、それらの光景に、ただ哀しくなる。
 訳がわからず、胸が抉られるように辛くて、哀しくなってしまう。

 それが、本来夢見ることのない俺が、最近見るようになった夢。
 朝になると忘れてしまう、泡沫のような夢だった……。

『――……ちゃん、……ちゃん』
 その夢では、俺は誰かに呼ばれていた。

 ずっと、ずっと、ずっとだ。

 こちらが申し訳なくなるぐらいに、ずっと呼んでいるのだ。
 俺はそれに応えたいのに、その声に手が届く前に、必ず目が覚めてしまっていた。

 ――――その想いの、痛み。

 俺の左手には、傷痕がある。
 目立たないけれど、うっすら痣(あざ)として残っている。
 この痛みは、この先ずっと消えてくれないのだろう。

 誰かが言った。

 この傷は、聖痕で。
 マスターの証で。
 サーヴァントを律する令呪で。
 聖杯を得るための戦い――“聖杯戦争”の参加権なのだと。

 どういう理由で俺がそれに選ばれたのか、今でもよくはわかってはいない――。


 つい半年前ぐらい前、聖杯戦争と呼ばれるものが終わった。
 傷痕は深く、多くの犠牲が出てしまった。

 誰かが、傷つき、いなくなる。
 大切な“なにか”かが、失われた。
 人の心に恐怖と、悲しみが残った。

 ……残ってしまったのだ。

 今では、多少の痕跡を残して街は以前の様子と変わらず賑わってはいる。
 でも、やっぱり完全に元通りじゃない。

 ――――誰かが、消えない傷痕を抱えている。

 それでも、みんなはそれを受け入れて生きている。
 生きているから、変わっていくから、日々が過ぎて穏やかに癒えていくのだろう。

 ……変わる、か。

 俺も、少しずつ変わってきていた。
 身長も伸びだし、体格も逞しくなってきた方だと思う。

 ――――半年前の俺と、今の俺。

 あぁ、今の俺にはかけがえのないものがある。
 まだまだ未熟者の半人前にすぎないけれど、俺にとってこれは大きな変化だろう。

 あの聖杯戦争に、生き残れることができた。
 “この世全ての悪”(アンリマユ)なんてものを、食い止めることができたことを誇れるのも、そう。
 俺の“生”に、意味があるのだと思えるのも、そうだ。

 それを教えてくれた、大切な、とても大切な人達が俺の側にいることが大きな変化だ。
 そのことに、いくら感謝したって足りることはない。

 ……それと、変わらないものもある。

 原初(はじめ)の心、俺はそれを確認した。
 聖杯戦争の最中(さなか)、自分の“問い”に、俺は“答え”を出したのだ。

 夢の虚空の中、俺自身(アーチャー)が浮かび上がる。

 鍛え上げられた肉体に、赤い外套を纏った白髪、長身の男。
 その鋼色の鋭い目は、俺の目に真っ直ぐ向けられている。

 俺とアーチャーは、そうやって対峙する。
 敵視するように相対するのは、お互い譲れなかったものがあったからで、今も変わってはいない。

 ――――『正義の味方であり続けられるか?』

 アーチャーは、白刃――聖剣デュランダルを俺の喉元に向けている。
 あいつは、俺の誓いをこの先ずっと違(たが)えないかを常に剣でもって問いている。

 もし、違えば……。
 この身、この魂、ことごとく己(おの)が剣で串刺しになる。

 聖剣デュランダル、誇り高き聖騎士ローランの剣。
 騎士の剣として誓いを問うのならば、これほどふさわしいものはないだろう。

 俺は、その鋭利な輝きに恐れず頷いてみせる。

 当然だろう、そう決めたんだから。
 例え、この先破滅しか待っていなくても。
 恐れず、お前がそれを信じて歩んでいった道を追いかけていく。

 そして、最後には俺はお前を越えていく!

『ふー、やれやれ。私に追いつこうなど、百年早いがな』
 ムカ。なに、疲れた顔して溜息ついてんだ、コラ。
 俺の夢の中にまで、憎たらしい顔しやがって、コンチクショー!

 見てろ、絶対に追いついてやるっ!
 お前ができなかったもの、叶えることができなかったもの、俺が全部やってやるんだからな。

 ――――俺は正義の味方になって、守りたいもの全て守ってみせる……!

『やれるものなら、やってみろ。
 ……そうだな。守りたいのなら、守れ。そう決めたんだろう、オマエは?』
 アーチャーは皮肉っぽく笑って、俺に突きつけていた剣を降ろす。
 その笑みに温かいものが混じっているのは、俺の気のせいだろうか。

『もっとも、お嬢さん方に振り回されているようでは話にならんがな』
 前言撤回。……やっぱり、気に喰わない。

 けど、ヤル気は出た。
 それでこそ、あいつらしいという気がする。下手に励まされたら、それこそ気持ちが悪い。
 あいつには皮肉を言われる方が、いっそ清清しく闘志が燃えるってもんだ。

 それに、あいつは悔しいぐらいに、眩しい。

 俺なんて、まだまだ半人前だなんてわかっている。
 追いつこうとすればするほど、その距離の遠さを実感する。
 その距離は、どこまでも遠い。

 だけど、だからこそ、追い抜く価値があろうというものだ。

『――そうか。では、それを証明してもらおう』
 なんだと!?

 あろうことか、アーチャーはいきなり大真面目な顔して、剣を大きく振りかぶる。

 ちょっと、待てー!!!

 咄嗟のことで、俺は自分の腕を盾に身構えることしかできない。
 そんなものでは、全力で振り抜いたあいつの剣を防ぐことはできなかっただろうが。

 しまった、不意打ちはあいつの十八番(おはこ)だった、と後悔したのも束の間。

 ――――その剣は、俺に……じゃなくて、俺の眼前の何もない空間を切り裂く。

 驚く間もない。
 切り裂かれた空間から、目が眩むほどの白光が溢れ出す。

『不意打ちとは心外だが、まぁいい。……頼んだぞ』
 光に包まれる瞬間、アーチャーは俺にそう呟いた気がした……。



「――……ちゃん、お兄ちゃん」
 その呼び声に、俺は目を開ける。

 また、目が眩みそうになった。
 目に入るのは、ただの一色。

「……ここ、は?」
 その呟きでさえ、ここでは白くなる。

 何もない。
 地平線の向こうまで白くて、空も見渡す限り白い。

 境界線のない、白銀の世界。

 多分、ここが最近夢に見ていたところなのだと、何となく理解した。

 ――――雪原。

 この何もない白い世界の真ん中で、ずっと俺を呼び続けていたのは、一人の少女だった。

「お兄ちゃん」
 両手を胸の前で組んで瞑目し、ただ一心に祈りを捧げていた。

 年の頃は、十五、六歳ぐらいか。
 柔らかそうな雪白の肌は、光にも透けそうだ。
 腰まで届く豊かな銀髪は、風に揺れてさらさらと煌(きら)めいている。

 とても、綺麗だと思った。

 ――――雪の妖精。

 そう呼ぶのが、ふさわしいと思う。
 ちょっと、違うか。……王女さま、かもしれない。

 王冠みたいのを被っているし、淡く七つの光を燈(とも)す聖衣(ドレス)も着ているし。
 それに、何だか威厳があってちょっと近寄り難い雰囲気がある。
 その佇まいは、調和に満ちて完璧な彫像のように“美”として完成されている。

 だからこそ、その少女の手元のものが気になった。
 それに見覚えがあるようなないような、どうしても目を惹いてしまう。

 少女の目が開く。
 その大きく見開かれた瞳は、透き通る紅玉(ルビー)のようだった。

 その瞳が俺を見つめ、揺らめいて細められる。

「……やっと、やっと、会えた。お兄ちゃん……!」
 珠(たま)のような涙をこぼし、その少女は万感の思いを湛えて微笑む。

 ……俺は、この子を知っている。

 知っているといっても、会話をそんなに交わしたわけじゃない。
 むしろ、恨まれていた。
 更に言えば、命を狙われてさえいた。

 でも、悪い印象は持てなかった。

 俺の知っているあの子は、無邪気で、天真爛漫といった感じで笑っていた。
 だからだろう、悪い子とは思えなかった。

 俺と同じく、聖杯戦争のマスターであったとしても。

 あの子が、マスターとして高い適正を備え、強い意志で聖杯戦争に臨んでいたことは確かだった。
 でも、あんな小さな子が殺すの殺さないのを口にするのは、周りの大人の責任だ。そう教えられ、それが正しいことだと信じたからで、別にあの子が悪いわけじゃない。
 事の善悪を教える大人がいたのなら、ちゃんと理解できる心の優しい子だったと思う。

 教える大人。
 …………つまりは、親。

 その子と俺の関係がわかったのは、何もかも終わってしまった後のこと。

 以前から、薄々は気がついてはいた。
 俺なりに情報を整理して、あの聖杯戦争を振りかえった時に、ふと気づいたのだ。

 その事実を確認したのが、彼女の墓前であったのは皮肉と言う他ない。

 十年前、俺が独りになってしまった時、親父がいてくれた。
 あの子にはその時から、父親がいなくなってしまった。
 ……否定しない。俺が、あの子の父親を独占していたことを。

 それを知って、恨まれてもしょうがないなと思った。

 よく考えれば、子供が親に会いに来るのはごく自然なことだ。
 そして、恨みの深さは、思慕の深さの裏返しでもある。

 もっと、話す機会があったなら。
 できることなら、違う形で出会いたかった。

 ――――助けることができなかった、白い少女。

『早く呼び出さないと死んじゃうよ、お兄ちゃん』
 初めての出会いは、星空が綺麗な夜道。
 通りすがりに、警告じみたコトを笑顔で言われた。

『こんばんはお兄ちゃん。こうして会うのは二度目だね』
 二度目は、戦うと誓った教会での帰り道。
 圧倒的な巨人を連れたマスターとして、死を告げられた。

『やだ、やだよぅ――――バーサーカー……!』
 三度目は、凶器が無数に飛び交う戦場……。
 キャスターとの戦いに協力を得ようと会いにきたのに、言葉を交わすことなく永遠の別れになってしまった。

 彼(か)の英雄王ギルガメッシュによって、あの子は無残に命を絶たれた。
 その時の俺には、ヤツの凶行を止めることさえ出来なかった。

 ……ただ、俺が無力で、不甲斐なかったせいだ。

 救いか、奇跡か。
 苦痛のただ中であったろうに、あの子の表情は安らぎに満ちていたということ。

 あの子が最期にすがっていたのは、バーサーカーだ。
 どれほど大切だったか、我が身のことよりバーサーカーに駆け寄ろうとしていたことでもわかる。
 そのバーサーカーに触れて、安心して逝けたのだと信じたい。

 でも、あんな最期を遂げるのは、間違っている。
 あんなに小さい女の子が、殺されてしまうことが絶対に間違っている。

「……イ、リ、ヤ?」
 喉下まで出てきて、なかなか出てこないその少女の名を、半ば振り絞るように俺は口にする。

 ――――イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。

 先の聖杯戦争において、バーサーカー――大英雄ヘラクレスを従えたマスター。
 絶対の勝利者となるべく、聖杯の一族アインツベルンの悲願を背負った少女……。

 でも、記憶の中のイリヤと、この少女はよく似ているけど違う。
 成長すれば、こんな少女になっていたかもしれない。

 ……ああ、これは俺の夢だ。

 あの子が、今も普通に生きていることを願ってしまうから。
 こうして、見ることのできないはずの、あの子が成長した姿を俺は夢に見ている。

「覚えていてくれたんだ、嬉しいな」
 その名を口にした途端、その少女は大輪の花が咲くようにほころぶ。
 その笑顔は、年相応に無邪気で可愛いかった。

「……お兄ちゃん、あのね」
 気づけば、イリヤは俺の側に歩み寄っていた。

「三つ、お願いしたいことがあるんだけど、いいかな?」
 そうして、申し訳なさそうに上目遣いに俺を見る。

「……なんだ、何をして欲しいんだ?」
 イリヤのお願いなら、断る理由など考えられない。

 ――――できることなら、いくらでもお願いをきいてやりたかった。

 本当なら、このイリヤのわがままに振り回されて俺はひどく苦労する、そんな幸せな時間があったのかもしれない。
 だったら、夢の中でも俺にできることがあるのなら、やってやりたいと思った。

「ね、触ってもいい?」
 なのに、イリヤのお願いは、実にささやかだった。

「……は?」
 あまりにささやかだったので、俺は訊き返してしまった。
 もっとすごいことをお願いされるのでは、と内心では冷や冷やしていたのだからなおさらだ。

「ダメ?」
「……ダメじゃない。いいぞ、そのくらい」
 そんな俺の心情を読み取って不安そうなイリヤに、俺は大きく頷いてみせる。

「ホントに、いいの?」
「おう」
 その念押しに応えるために、もう一度俺はもう一度頷く。
 すると、何がそんなに嬉しいのか、イリヤの笑顔が、ぱぁぁ、と輝く。

「……いいん、だよね?」
 しかし、いざという段になると、恥ずかしそうにためらいを見せるイリヤ。

「ん」
 俺は両腕を広げて、「さぁ、遠慮するな」と言う。

「うん、触る」
 意を決し、イリヤはおずおずと俺の方に手を伸ばす。

 俺の顔に触ろうとしているのだが、身長差は明らかなので背伸びしなくてはならないらしい。
 その一生懸命な姿は、健気で微笑ましかった。

 悪戯心で、こっちも背伸びしたら楽しそうだなと思ってしまったが、それはタイヘン大人げない。
 ……なので、その意向を酌(く)んで、俺は方膝をついて屈みこむ。

 目線が同じになって、イリヤは目を丸くする。

「あは、お兄ちゃんが騎士さまで、わたしがお姫さまみたいだね」
「……そう言えば、そうだな」
 そのイリヤの指摘で気がついた。

 少し、恥ずかしい。
 意図していなかったとは言え、確かにお姫様にかしずく騎士の図に見えなくもない。
 我ごとながら、気障な振る舞いだと苦笑する。

 対して、当のイリヤはその構図が気に入ったらしい。

 上機嫌に、その場でくるりと回り、裾をつまんで広げ優雅におじぎをしてみせる。
 そして、貴婦人のように右手を俺の目の前に差し出す。

 何を求められているのか、いくら鈍い俺でもわかった。

 ……よし、恥ずかしいついでだ。
 イリヤが喜ぶのであれば、騎士のマネゴトとてやぶさかではない!

「……レディ、光栄です」
 俺はイリヤの小さい手をとる。

 その手の薬指には、先程から目を惹いている指環が瞬(またた)いている。

 ――――小さな、紅玉(ルビー)の指環。

 飾り気がなくシンプルで、キラキラ輝いている一粒石が金の石座に乗せられたもの。

 豪奢(ごうしゃ)というよりは、可愛いといった印象ではある。
 けれど、この少女を彩(いろど)るには、少々質素すぎる。
 そもそもイリヤの指にはまだ大きくて、ぶかぶかだった。

 それでも、その指環はこの子のものだと思う。
 紅玉(ルビー)のような赤い瞳と対(つい)となっている指環は、とてもよく似合っていたんだから。

『――これは、君が持っていろ』
 そう言って、俺は誰かに……これを贈った。
 そうだ、俺には、……オレには、この指環があの赤い石と同じくらい大事だったはず――!?

「――お兄ちゃん?」
 イリヤの声で、我に返る。

 今、一瞬俺が知ってはいけないものを、垣間見てしまったような……。
 チクリ、と左手の傷痕が疼(うず)いた気がした。

「…………」
 心配そうな顔しているイリヤに目だけで何でもないことを伝えると、そのまま俺はその手の甲に恭しく口づけをする。

 口づけをする場所には意味があって、手の甲は“尊敬”を表すのだそうだ。

 場所を間違えると、それはそれはタイヘンなコトになってしまうのは、身をもって体験済みである。
 間違っても手首にしようものなら命はないのだ!

「……あ」
 目を閉じると、息を飲むイリヤの息遣いがかすかに聞こえた。
 数瞬の、唇が触れるか触れないかの軽い口づけ。

 そして、ゆっくりと離す。

 目を開けると、やけに赤くなっているイリヤがいた。
 イリヤは白い肌をしているから、余計に目立って隠しようがない。その照れた姿は、とても愛らしく感じられた。

 イリヤと目が合って、どちらともなく――。

「――っぷ」
「――っく」
 二人して、同時に吹き出していた。

 何のことはない。
 俺も恥ずかしかったし、照れくさくって、お互い真っ赤だったのだ。

「びっくり。お兄ちゃん、上手いんだもん」
 笑いが収まると、感心したようにイリヤは言う。

 俺としては及第点をもらうことができて、一安心だったのだが……。

「いや、こういうのは俺には似合わない」
「そうなの? でも、様になってたよ。うん、カッコよかった」
 と、イリヤは無邪気に笑顔をこぼす。

「気をつかわなくてもいい。ガラじゃないってことは、よくわかってる」
「……はぁ、自覚ないし」
 なぜだろう、イリヤが呆れた顔をしている。

 ……そうか。やっぱり、俺のは変だったのだろうか?


「士郎には、ちゃんとエスコートしてもらわないとね♪」
「対応を心得ておけば、いらぬ恥をかかずにすみますし、相手を不快に思わせることもありませんから」

 ……と、紳士淑女のお国に行くのだからと、魔術と剣の師匠達から作法を色々仕込まれたことを思い出す。

 徹底的な特訓は、地獄に等しかった。
 二人とも、やけに張り切っていたし。いや、あれは戸惑っていた俺を絶対に楽しんでたっぽい。

 結局のところ、俺はとことん小市民だということを理解した。
 上流世界という堅苦しいところに生まれなくて良かったな、と正直思ったぐらいだ。

 一応は特訓の甲斐あって、一通り見られるぐらいには、なったのだけれど――。

「……よく考えたら、これは最近じゃあんまりしないのよね。士郎、他の女の人にやっちゃダメだからね」
「まったくです。……シロウは、その……困ります」

 だったら、今までの苦労はなにさ、と言いたかった。……怖いので、言わなかったけど。
 師匠たちから、この口づけに対して“禁止令”が出されてしまっている。

 うーむ、俺としては上手くできるようになった方だと思う。
 途中までは、二人とも喜んでくれていたような気がしたのだが……。


「あ、……手」
「手? ああ、すまない。ずっと握っていた」
 気がつけば、俺はまだイリヤの手を握ったままだ。

「…………少し、冷たいな」
 こんな雪空にいるせいだろう、改めて気づくとその手は冷たかった。

「ほら、こうすれば冷たくないだろ?」
「お、お兄ちゃん……!?」
 驚くイリヤを他所(よそ)に、その手を俺の顔に引き寄せる。

「――あ、うん。……お兄ちゃんはあったかいね」
 望みどおり、俺の顔に触れることができたイリヤは嬉しそうだ。

 両手が添えられて、顔の輪郭をなぞるようにイリヤの指が滑っていく。
 抗うことなく、俺はなされるがままそれを受け入れる。

 その触れ方は、壊れることを恐れるように、ただ優しかった。

 懐かしくて、自然と目を閉じた。

 顔は、思い出せない。
 その手が優しかったことは覚えている。
 一度、命といっしょに燃え尽きてしまっても、記憶の底にはうっすらとだけ残っている。

 ――――母さん。

 俺には、もう想像することしかできないけれど……。

 母さんと聞いて、実際に思い浮かぶのは、公園で見かける親子連れぐらいなものだ。
 その母親が愛し子を撫でて、可愛がっている優しい光景。

 イリヤの優しい手は、不思議とその母さんの手を思い出してしまう。

「……ね、二つ目のお願いも、聞いてくれる?」
 その声で、優しい手の感触が離れていく。

「あぁ、いいぞ。何でも言ってくれ」
 名残惜しさを覚えながら、俺はイリヤのお願いを待つ。

「ありがとう、お兄ちゃん」
 見つめるイリヤの目は、優しい光景の中の母親のようだった。

「……あのね。頭、撫でてて欲しい、かなって」
 次のお願いも、ささやかなものだった。

「……いいのか、そんなので?」
「うん」
 イリヤは頭に被っていた冠を外すと、コクリと頷く。

「っ」
 そんなイリヤのお願いを断ることなど、どうしてできるだろう。
 胸がつまる思いをしながら、それを微塵も顔にだすことなく、イリヤの頭に手を軽く載せる。

「えへへ♪」
 髪の流れに沿って、撫でる。
 絹のような手触りが、気持ち良かった。

「お兄ちゃん、感謝してよね。レディが殿方に髪を触らせるのは、特別なんだから」
「そうか。感謝……しないと、いけないな」
 少し生意気言っているので、ちょっと強めに頭を撫で回す。

「わわ、髪が乱れちゃう~」
 と、イリヤは悲鳴をあげるけれど、実際には「きゃはは♪」と楽しそうにはしゃいでいる。

 こうしていると、俺にも覚えがある。
 俺も親父によく頭を撫でられた。
 慣れていなかったのか、それとも照れていたのか。
 ……あれは、撫でられたというより、ぐしゃぐしゃと掻き回すような感じだったけれど。

 褒められた時。
 慰められた時。
 叱られた時。
 眠りに落ちる時。
 風邪で苦しかった時。
 理由がなく、ただ何となく、だった時もある。
 でっかいタンコブが、できた時も。……藤ねぇ、あの時はお花畑が見えたぞ、本気で。

 …………と、まぁ、いろんな時に、親父は頭を撫でてくれた。

 あの頃は、親父に子ども扱いするな、と口では言ってはいた。

 でも、何か良かったんだ。
 俺が、親父の子供なんだって、そう思えることができたから、すごく嬉しかったんだ。

「髪、柔らかくて気持ちがいいな。それに、雪みたいで、綺麗だ」
 力を緩め、乱れた髪を直すように手で梳(す)くように俺は撫で続ける。

「そうでしょ? この髪は、母さま譲りで、父さまにも褒めてもらったんだから」
 髪を褒められたイリヤは、誇らしげに自身の髪をつまんでそよぐ風に躍らせる。

「……何だか、落ち着くね。父さまの手みたいで……」
 独り言のように呟いたイリヤは、目を閉じる。

 そして、ポロポロとこぼれ始める涙。
 誰を思って涙しているのか、責めないでいてくれるイリヤの優しさに甘えて、俺は知らない方がいいのだろうか。
 俺にできるのは、その涙をぬぐってやることと、気が済むまで頭を撫でてやることぐらいだ。

 でも、拭いても拭いても、その涙が止まることはなかった……。



「……もう、いいよ」
 そう言って、イリヤは俺の手から離れていった。

 イリヤは頬に伝う涙を拭ききり、手にしていた冠を被りなおした。

「あぁ、面白かった」
 深呼吸するように呟いた後は、すっきりした顔で俺と向かい合う。
 俺も立ち上がって、最初に出会ったような立ち位置になる。

 俺とイリヤ。
 ほんの数歩だけ、お互い離れた距離。

 その間を隔てるように、いつしか雪が降り始めていた。

「もう、いいのか?」
「うん。もっとして欲しかったけど、あんまり時間ないから」

 俺にもわかっている。
 これが夢で、もうすぐ終わりなんだってわかっている。

「……キレイだね」
 空を見上げるイリヤは、しみじみ呟く。

「ああ」
 俺も見上げて、ただ頷く。

 ……確かに、綺麗だ。

 降り注ぐこの雪は、この世界の破片。
 この夢の世界は、この世界にふさわしく、雪が溶けるように静かに崩れ始めている。

「ありがとうね、お兄ちゃん。いっぱいわがまま聞いてもらって、楽しかった」
「あんなのは、わがままとは言わない。お願いじゃなくったって、いくらでもやってやるぞ」
「ホント? ……嬉しいな」
 そう言っているのに、イリヤは嬉しさと寂しさが綯(な)い交(ま)ぜになった顔している。

 イリヤの望んでいたことは、ささやかなものばかり。
 当たり前の家族だったら、それこそ当たり前に家族から与えられるもの。
 イリヤみたい子は、家族の愛情の中で幸せにしてなきゃ、ダメなはずなのに。

 でも、イリヤにはいくら望んでも、それは得られることはなかったのだろう。

「うん、わたしも、お兄ちゃんにそうやってもらいたかった……」
 そうできなかったことが、とても辛かった。

 ――――すまない。

 そう言えたら、どれだけ楽だったろう。

「……イリヤ、次のお願いは、なんだ?」
 必死に言いたいことを堪えて、俺は先を促す。

 崩れて薄れていくのはこの雪原の世界だけじゃなくて、俺とイリヤも同じらしい。

 痛くはない。
 ただこの身体が実体を失い、淡雪のように溶けて透けていく。

 もうすぐ、この出会えたことが奇跡のような夢が終わる。
 思い残すことがないように、やらなくっちゃいけないことが一杯あるはずなのに、その別れはすぐそこまで迫っていた。

「そうだったね。まだ、最後の三つ目のお願い、言ってなかった」
 あえて、忘れていたかのようにイリヤは言う。

 恐らく、最後のお願いがすんでしまったら、この夢は終わる。

「最後じゃない。言ったろ、いくらでもやってやるって!」
 俺はこの夢を少しでも長く続けようと、叫んでしまう。

「いいの。三つだけでいいの。……それで、充分だから」
 どうしてそんな顔ができるのか、イリヤはとても優しい顔をする。

「……イリヤ」
「ホントはね、最後にわたしを忘れないで、ってお願いしたいんだけどね。それは、わたしのわがままだし」
「っな、忘れるワケがないだろう!」
 いきなりふざけたコトを言われて、頭にきた。

 誰が、一体誰が、忘れることができるだろう。

 忘れて欲しいと言っているヤツに限って、忘れて欲しくないくせに。
 それが、とても怖くて、寂しがっている子を、誰が忘れてなどやるものか。

 ――――だって、イリヤは俺の……。

「ううん、これは夢だもの。お兄ちゃんは、“わたし”を忘れちゃう」
 頭を振って、イリヤは俺の言葉を否定する。

「こうしてるのだって、ルール違反なんだ。
 知らない? 世界に矛盾しているものは、消えちゃうのよ」
「な……何を、言っているんだ?」
 イリヤの言っていることは、何かヘンだった。

「ごめんね、お兄ちゃん。“わたし”は、まだ完全じゃないから、大したことできないの。後は、お兄ちゃんにお願いするね」
 俺は、何か……大きな、勘違いを……?

「……聞いて。これは“イリヤ”の、“わたし”のお願い」
 イリヤは、また祈るように手を組む。

「――――を、救ってあげて。本当に、しょうがない人だから」
 苦笑まじりの、でも、愛情のこもったお願い。

「……わかった、任せておけ。約束する、その願いは必ず果たすから」
 その願いは、俺の心に刻まれた。

「うん、わかってる。だって、お兄ちゃんは、そういう人だもん」
 安心したようにイリヤは、頷く。

 あぁ、そんな顔されると参る。
 その約束が、絶対に果たされることを信じきっている顔だ。そんな顔されたんじゃ、果たさないわけにいかないじゃないか。

「……うん。もう、これで思い残すことは……」
 その言葉通り、イリヤは安らかな顔のまま消えようとしているが、俺は――。

「――それとな、俺は忘れないぞ」
「え?」
 絶対の信頼に対して、俺にはこういう形でしか返せない。

 否、そうしなければならないと思う。
 もし、このまま忘れてしまったら、この子はずっと救われないままになってしまう。

 意識することなく、初めからそこにあるかのように俺の左手には剣が握られていた。
 別に、不思議なことでも、おかしなことでもない。

 ――――I am the of my sword.(体は剣でできている)

 俺は、剣と共にあり、剣といっしょに朽ちる。
 それが、俺の“起源”であり、生き方なんだから。

「これは、誓いだ」
 手にしていたその剣を、地面に突き立てる。

 その剣は、黄金の光で周囲を照らしだす。

「……お、お兄ちゃん、す、すご……い!」
 その光は、実像を失いかけた世界や俺たちでさえ浮き彫りにして、一時的とはいえその姿を留める。

 ――――勝利すべき黄金の剣(カリバーン)。

 この剣は、誓いの剣。

 俺が知る限り、最も貴い騎士が携えていた剣。
 この剣には、貴い誓いがされた。
 その貴い誓いは、違うことなく果たされている。

 だから、俺もこの剣の果たされた誓いに恥じることなく誓う。
 ……そう。あのアーサー王が、初めてこの剣の柄を握り締めた時のように――!

「俺は、“イリヤ”を、“君”を忘れない……!」
 言葉の重みの分だけ、血が滲むほど力を入れて柄を握り締める。
 そのせいだろう、左手の傷痕に走る痛みは、誓いの痛みに違いなかった。

 将来、俺が果たさなくてはいけなくなる誓い。

 あのアーチャーから託されてもいる。
 胸を掻き毟りたくなるような、あいつの感情。
 その無念を、あいつは俺に託した。
 それを果たすためには、大きな困難が待っていることはわかってはいたが……。

 剣の輝きで、黄金色に染まる雪が降る中でのこと。

 ――――俺は、白い聖女に誓った。

「む、無理だよ、お兄ちゃん。
 こうやってお話しするのだって、かなりの無茶なんだよ。人の記憶なんて、曖昧なんだから……」
 困惑、というより呆れたといった感じで、イリヤは言う。

「無理じゃない。俺は誓ったことは守る。
 イリヤだって言ってたじゃないか、騎士なんだろう、俺は?」
 嘘じゃないぞ、と俺は強調するように拳を固めて言い放つ。

「――――」
 俺の言葉に、イリヤは絶句して俯いてしまう。

「……イ、イリヤ?」
 力説した手前、ずっと沈黙が続くと不安になる俺。
 俯いているので、その表情はわかないので余計に不安になる。

「さ、寒いのか?」
 怒らせてしまったのだろうか、といい加減心配になった頃、イリヤの体が震え始めるのでびっくりする。

「あは、あはは。――お兄ちゃんは、やっぱり優しくて、カッコイイね!」
 次の瞬間には、喜色一杯、感極まった感じのイリヤが俺の方に飛びついてきた。

「お兄ちゃん!!!」
「おわわっ!?」
 一瞬の出来事で、頭がついていかなかった。

 ただ、イリヤの冠が宙に飛んで、銀色の光が目の前一杯に広がるのが見えた。

 ……ちゅ。

「大好き、お兄ちゃん」
 そう耳元で囁くイリヤは、ほっそりとした腕を俺の首に回していた。

 何をされたか、疑うべくもない。
 柔らかな感触が、こうして頬に残っている。

 ――――キス、されたっ!?

 紛(まが)うことのなき、不意打ちだった。

「……え、…………なっ、ええっ!?」
 俺は情けないことに固まって、呻くだけだ。

 アーチャーといい、イリヤといい、不意打ちを喰らってしまうのは、俺の修行不足に違いない。

 ドキドキ、してしまっている。
 自分でもおかしいぐらいに、顔も真っ赤だ。

 悪いとは思う。背筋が凍るぐらいに、罪悪感も一杯なのだ!

 でも、でも、仕方がないのだ。
 目の前のイリヤは、すごくキレイだし、目が潤んでいるし、何だか温かくて柔らかいし、大人っぽいのだ。ぐぁあああぁあぁっ、ごめん、遠坂!!!

「お兄ちゃん、わたしを忘れないでね」
 俺の混乱など他所に、イリヤの声には純粋な想いがこもっていた。

 その純粋な声で、俺は何とか平静に戻れる。

「……あぁ。待ってろ、君にいつか会いに行くから」
「!? 気づいてたの?」
 俺には、もうわかっていた。

 これは、世界を飛び越えた出会い。
 本来なら、交差することなく終わってしまうはずだった出会い。

「あぁ、忘れないで会いに行く」
 それを覆すために、俺は“関わり”を持とうとしていた。

「うん。うん、うん、待ってる。わたし、待ってるから……!」
 また再びこぼれる涙といっしょに、この白い少女は何度も頷く。

 大きく頷くたびに、波打って広がる白銀の髪が、とても眩しかった。
 薄れかけた世界は、目覚めと一緒で、明るく真っ白に染まっていく。

「……あのね」
 最後に、少女の小さな手が俺の顔に添えられた。

「なんだ?」
 俺は、吸い込まれそうなその赤い瞳を見つめ返す。

「シロウ、そんなに優しいと、女の子をたくさん泣かせちゃうんだから♪」
 小悪魔めいた笑顔で、どこかで聞いたようなことを言われてしまった。

「……え?」
 そして、その手がオレの頬を、……わりと容赦なく引っ張って――!?



<履歴>
掲載日:2006/06/15
投稿日:2005/05/16

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