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*第一章 第三節 『お昼の秘め事』

○『Fate/エミヤを継ぐ者』:
 第一章 その背中を見つめて
  ~第三節 お昼の秘め事~



作者:White Snow



 ――――お昼休み、わたしは屋上にいた。

 何で屋上にいるかと言えば、お天気の良い日のお昼休みにやるコトは健全な学生なら、するべきコトは一つ。

「遠坂」
「……し、士郎」
 わたしと士郎はお互いに見つめあう。

 目をそらすことなんてできない。
 士郎の瞳にはわたしがいて、わたしの瞳にも士郎しかいない。

「待って、士郎」
「……待てないよ、遠坂」
 語られる言葉は情熱的で性急さを要求していながらも、士郎の声は優しく穏やか。

 ――――その矛盾が、わたしを狂わせる。

 手を伸ばせばすぐに届く距離で、呼吸さえ感じられる距離。
 体が熱いのは、わたしが昂(たか)ぶっているせいなのか、それとも士郎の体温を感じているせいなのか、どちらかわからない……。

「さあ、遠坂」
「……だ、駄目、恥ずかし……んんっ」
 柔らかな感触が口の中に優しく割って入ってきて、反射的に目を閉じてしまう。

 ――――幸せが、全身を包み込む。

 蕩(とろ)けそうになりながら目を再び開ければ、そこには優しい士郎の顔がある。

「――もっと、か?」
 士郎の唇が甘やかに動いて、わたしに問う。

 ――――答えは決まっている。

 …………そう言えば、どうしてわたしはこんなところで、こんなことをしているんだろう。
 熱に浮かされているけれど、頭のどこかでは冷静に振り返るわたしがいる。

 どうしてこうなったかの経緯は、確か――?



 お昼休みに入る前、わたしは進路指導の先生に呼ばれた。

 進路指導室には、わたしとその先生だけ。
 すでにお昼休みに入ったためだろう、生徒達の喧騒が聞こえてくるのをわたしは他人事のように聞いている。

「――遠坂?」
「……はい」
 いけない、いけない。先生の話もいっしょに聞き流していたので、若干返答が遅くなった。
 でも、いくら言われようとも考えは変わらなかった。

「ありがたいお話なのですが……」
 現在、進路指導の先生から、いくつか名門大学の推薦の話を熱心に勧められていたのだった。

 もっとも、わたしは“時計搭”に留学するので関係ないと言えば、関係のない話ではある。

 ……まぁ、それもそうか。
 わたしが行くのは外国とは言え、表向きはほとんど無名の美大。
 裏に回れば、それこそ世界に名立たる名門大学が霞んでしまうほどの“歴史”と“業”を誇るトコロではあるけれど、一般の人からすればその実体は秘匿されているからそれを知ることもないだろう。

「遠坂の成績なら、ここも充分に狙えるんだがね」
「……はあ」
 それでも食い下がられ、うんざりしながら生返事をする。

 わたしにとってやりたいのは魔術であって、他の学問は今のところは範囲外。
 興味が湧いたのなら独学するし、その時にそういった関係に進めばいいだけの話だし。

「君のような優秀な子がしかるべきところに行くのは将来のためになるだろうし、我が校の誇りでもあるのだよ」
 あ、本音が出た。
 学校としては実績が欲しいだけかもしれないが、本人のやりたいことさせてくれればいいじゃない。

 それにわたしの将来のためとは、何のためだろう。
 自分にとって必要か、必要でないものかの判断ができないほど、わたしは子供ではないつもり。

「……遠坂、そのことでもう少し話さないか? 放課後にでも――」
 親しげに手がわたしの肩に置かれ、背筋がぞわりとする。

 ああ、もう。葛木先生がいなくなって先生方のモラルも低下したのか。

 ――――公正だった葛木先生が懐かしい。

 葛木先生――キャスターのマスターだった彼は、聖杯戦争の最中で壮絶な死を遂げた。
 マスターとしての葛木先生は外道だったけれど、学校の中での彼は清廉潔白な人柄で密かに敬意を払っていたのに。
 惜しい人を亡くしたものだ。

 肩に置かれた手を、振り解きたい欲求に駆られながらも一歩下がる事で逃れる。

「――いえ。進路に関しては、幼い時からのわたしの夢です。
 それに向けて準備を進めていますし、先方からの推薦状は既に届いていています。今更断るのは失礼にあたります」
 こういう輩には、つけいる隙を与えてはいけない。優等生の仮面をつけたまま正論で理論武装する。

「それと、先生。いたいけな女生徒を放課後呼びつけるなんて、今時怪しいですよ。進路のことは大事ですから、藤村先生も立ち会っていただきたいですね」
 この手の話には、藤村先生の名前がよく効くものだ。進路指導の先生は目に見えて狼狽のご様子。

「……可愛い奥さんと、娘さんいるんでしょう? ああ、もう一人いましたね。感心しませんけれど保健の――」
「――わ、わかった。この話は今度にしよう。も、もう行っていいぞ、遠坂。昼休みに呼び止めて済まなかったな」
 トドメが効いたのか、ようやく先生はわたしを解放してくれた。

 ちなみに、今の先生の交友関係は、氷室さんから聞いたものだ。
 意外や意外、彼女のゴシップ好きに周囲の人間は振り回されっぱなしだけれど、今回ばかりは役に立った。

 ……しかし、この進路指導の先生が保健の先生と良い仲なんて、どこで聞いたんだ、氷室さんは。

「いえ、わたしの進路を心配していただけたのはわかりましたから。……それでは失礼します」
 変に恨まれるような言葉遣いをせず、宗旨一貫して隙なく優等生のまま一礼をして、わたしはその場を後にする。

 慣れていることとは言え、不愉快極まりないから一刻も早く離れたくて、自然と歩く足が速くなる。

 やれやれ。嘆かわしい限り。
 こーゆう輩は懲りないので、藤村先生に頼んで見張ってもらおう。

 これに懲りてもうしないならそれでいい。
 すでに被害にあっている子や、他の子にちょっかいを出すようなら問題外だ。
 今後、この先生が退職するようなことになったら本人の責任というものだろう。
 しつこくわたしにもう一度絡んでくるようなら、それこそ容赦しない。

 ……何だかどっと疲れた。
 小悪党の相手をするのは精神的に疲れてしまう。

 この辺り、士郎に影響されたみたい。
 もともとあんな小悪党は気に入らない質だったけれど、不正とか、困っている人を見たら黙っていられない士郎の側にいると、余計にそれが鼻についてしまうようになってしまった。

 人の醜さを見ると、やりきれない思いになる。辛くなってしまう。

 ――――ああ、士郎に会いたい。

 のんきな士郎の顔が急に見たくなった。
 穏やかで、人を疑うようなことをしない士郎は、わたしにとって清涼剤みたいなものだ。
 今は、何だか無性に士郎に甘えたい気分。

 でも、こんな険しい顔で士郎と顔は合わせられない。士郎に心配させるような顔では駄目なのだ。
 屋上に着くまでの間に、気持ちを切り替えないといけない。

 でも、不思議だ。士郎の顔を思い浮かべるだけで、何やら楽しくなって顔がほころんでしまう。

 ――――もう大丈夫。

 廊下に据えつけられた姿見の鏡に映るわたしは、いつものわたし。

 いや、少し違うか。
 以前のわたしは、学校でこんなにも自然で穏やかな気分でいられるなんて考えられないことだったから……。



 士郎と待ち合わせている屋上に向かう途中、階段で降りてくる間桐慎二とばったり出会ってしまった。

「やあ、遠坂」
「こんにちは、間桐くん」
 こうしてお互い会えば、挨拶をするぐらいのことは今はする。

 前の嫌味な感じが抜けた今の間桐くんとなら、話し相手の友達ぐらいになってもいいかなと思う。

 間桐くんは、以前のようにふっくらとした容貌ではなくなり、痩せこけた印象を受ける。それでも顔色は良く、健康そうなので少しずつ前のように丸みを帯びてきている感じ。
 それでも杖をつきながら不自由そうに歩く間桐くんは、自業自得とはいえ見ていて痛ましい。

「手伝いましょうか?」
「ああ、ありがとう。でもね、僕にもプライドがあるからね、女性の肩なんか借りなくたって歩けるさ」
「そう」
 わかりきった返答だった。

 見栄を張るのはみっともないけれど、これは自立心に根ざした誇りとか矜持と呼ばれるもの。
 こういう意地を張ることは、わたしは嫌いではない。

 間桐くんがここまで回復したのには、桜の助けがあったればこそだけれど、本人の努力によるところが大きい。
 一時は、医者から一生車椅子から立つことはできないかもしれないと言われていたほどなのだそうが、本人の懸命なリハビリの成果がここにある。

 日常生活を営めるぐらいに回復して、長い坂道を上り下りするこの穂群学園に通うことができるようになったのは間違いなく間桐くんの努力の証というもの。
 心配する桜の手をやんわりと拒絶し、リハビリに真剣に取り組む間桐くんは充分に見直すに値するものだったし。

「――遠坂」
「? なに、間桐くん?」
「……いや、なんでもないさ」
 気になるのは、時折こうして間桐くんが何かを言いかけてやめてしまうこと。
 その表情は翳りに満ちていて、それを追求するのを思わずためらってしまう。

 ……わたしに対する負い目なら、感じなくてもいいと言っておいたはずなんだけど。

 間桐くんを観察していて気がついたことが一つ。

 彼は、士郎に似て変なトコで気を遣う捻くれ者だということ。
 まだ、そのことで負い目を感じているのではないかと思われる。

 その間桐くんは、手すりを伝いながら階段を下りてくる。
 わたしは通せんぼをするつもりはないので、その道を譲る。

「……ありがとう」
 杖をついて傾斜気味の間桐くんとは目線が同じぐらいになるので、その目と合ってしまう。

「ふふ、可愛いね遠坂」
「――な、なっ!」
 ずばばっ、と飛び退くわたし。

 その様子を面白そうに観察する、間桐慎二。
 不覚。
 たかだか礼を言われたぐらいで、顔を真っ赤にしてどうする遠坂凛。

 間桐くんが悪いのだ。
 らしくなく、少し照れ臭そうに、なんだかいろいろな意味が含まれていそうな感謝の言葉のような気がしたものだから、つい。

「衛宮なら、屋上にいるよ」
 間桐くんは身構えたわたしをひとしきり楽しんだ後、頼んでもいないのに士郎の場所を上機嫌で教えてくれた。

「……あ、そう。悪いわね」
「ああ、急いだ方がいいんじゃないかな。――今の衛宮は、人気があるからね」
 間桐くんは少し可笑しそうに、上の屋上を示してみせる。

 ――――なん、ですって?

 その意味が浸透するのに時間がかかる。

「し、士郎ぉー!」
 わたしの突然の咆哮に目を丸くしている間桐くんを置き去りにして、屋上へと急ぐ。



 ……まったく。
 少し目を離した隙にコレだ。油断も隙もない。

 これというのも士郎がニブチンで、バカチンなせいだ。
 わたしが士郎に少しだけ、……あくまでほんの少しだけ、甘えたい気分だったのに、これじゃ台無しじゃないっ!

 間桐くんがああいう通り、士郎の人気は同級生から後輩に至るまで少しずつ上がっているみたい、ではなく事実。
 もはやあの柳洞くんと人気を二分する勢いだろう。知らぬは当の本人ばかりである。

 間桐くんは、あの通り障害を負ったからその人気は下降気味の様子。
 外見でしか間桐くんを見ていなかったためだろう。
 疑問だ。今の間桐くんなら、以前よりもよほど人間ができてきているような気がするんだけど。

 ともあれ地味で通してきた士郎は、わたしとの関係で一気に注目度が集まった。
 その結果、最近の彼の人当たりの良さと、時折のぞく大人びた雰囲気にヤラれてしまう者が多くなった。

 それは納得できる。
 他のちゃらちゃらした男の子と違って、士郎は物事の考えが一貫してしっかりしてるし、何より誠実だ。
 最初はとっつき難いが、つきあい始めると何より人を大事にする人間だから安心してしまうのだ。

 ……な、何をのろけているんだ、わたし。
 と、とにかく士郎はいいヤツで、いい男の子で、いい男になる将来性オオアリだし、アイツとの約束でずっと見守っていくのはわたしなのだ。

 ――――決して、アーチャーのようにしたりはしない。

 ……そう、女ったらしだったに違いないアーチャーのようには、決して!

『待て、凛。それは甚だ大きな誤解だ。……と言うより、私のようにしないというトコは、そこか!? そこなのかっ!?』
 アーチャーの焦った声が聞こえてきたような気がしたが、当然無視する。

 わたしは、階段を三段飛ばしで駆け上がる。

『凛、家訓はどうした、家訓は? お父さんはそんな風に育てた覚えはないぞ』
 父の声も聞こえてきたような気もしたが、これも当然無視する。

 今は、優雅さなんて気にかける余裕はない。

『大事なものためなら、断固戦うべし』
 決めた。わたしの代には、家訓にこの追加条項を加えることにしよう。


 結局、屋上の手前の踊り場までわずか一息でたどりついてしまった。

 気持ちを落ち着けるために、一度深呼吸する。
 それで、わたしは冷静になれる。魔術師はまず自分自身をコントロールできなくては話にならない。

 …………これで、冷静に怒れるというものだ。

 うふ、ふふふふふ。
 覚悟していなさい、士郎……!

 そこで改めて見上げると、屋上のドアの前に蒔寺と氷室さんがいるのを発見する。

 ――――嫌な予感がする……。

 わたしに気がついたのか、あっちゃーとした顔をする蒔寺と、涼しげな顔ながら動揺の様子が見られる氷室さん。

 わたしは颯爽と階段を上る。
 失礼にもわたしが一段上がる度に、二人は逃げるように壁際に下がっていく。

 …………そして、二人がドアの前で立ちふさがるという軽挙をしなかったことは、実にありがたい。

 今は、自分の感情を抑えることは難しいのだ。
 もし、立ちふさがるなんて真似をされたら……わたしはどうしていたんだろう?

「……大目にみてやってくれ」
「……お手柔らかに頼む」
 通り過ぎる時、蒔寺と氷室さんが観念したように囁く。

 そんなことは知らない。
 相手が誰であろうと、士郎はわたしのなんだから手を出すのは厳禁。百万ドル積まれたって譲る気はないんだから。

 ガバッ、と屋上のドアを開ける。

 まるで青春の一コマのように開けた青い空を背景に、そこには一人の男子生徒と女子生徒が二人――。

「――あ、あの、よ、良かったら、お昼ごはんいっしょに食べませんか……!」
 きょとんとした士郎に、三枝さんが一生懸命お昼の申し込みをしていた。

 正直、滑りたくなるような心境だ。
 よりにもよって、三枝さん、貴女だというのかっ。

 それに、お弁当……。またも、お弁当ですか。

 なるほど。蒔寺、氷室さんの二人がいたから、ここにいるのは必然的に三枝さんということになるのは自明の理。
 けれど、さすがに三枝さんを成敗するのは気が引ける。

 こちらに気がついたのか三枝さんは、わたしの顔を見て明らかに怯えている。

 ああ、ますますこの振り上げた拳の行き所に困るではないか。
 多分この拳の行き所は、三枝さんをその気にさせてしまった朴念仁に向けられるであろうが……。

「ん? ああ、遠坂ちょうどいいところに来たな。
 今さっき、三枝さんにお昼を誘われたんだ。いっしょにお弁当にしよう。みんな遠坂の友達だろ? 後ろの二人も」
 士郎は、やっぱりよくわかっていない様子でお弁当の重箱を掲げて見せた。

 ――――毒気が抜けていく。

「む。どうしたのさ、変な顔して? 心配しなくてもたくさん作ってきたからみんなの分ぐらいはあると思うぞ」
「――そうじゃなくて……」
 士郎、明らかに作りすぎ。あれなら五人分ぐらい軽くありそうだ。
 と、言うよりみんなでお弁当にしなかったら、どうするつもりだったんだろう。

 そういえば、登校していた時のわたしが抱きついていた士郎のもう片方の腕は、何を持っていただろう?
 ……思い返せば、映像記憶のソコの部分だけ、やけに大きいものがあった気がする。
 ソレがコレの正体か。そんなことにも気がつかないとは、なんて迂闊。

「遠坂、食欲無いのか?」
 そんな馬鹿なっ、とそんなショックそうな顔をするな、士郎。

「あるに決まってるでしょ!
 もういいわよ、フン。……もういいから、士郎。さっさとお弁当にして」
 お弁当に買収されたような気がしないでもない。

 ……だって、怒って、走ったらお腹がすくものだし、なにより士郎のお弁当を逃すことなど、そんなもったいないことができるわけがない。

 それと、いそいそと「待ってろよ、遠坂」と嬉しそうにお弁当の準備をしている士郎を見ていたら、ホントどうでもよくなってきたし。

「……いいのであろうか、私たちがお邪魔しても」
「シッ! 遠坂に聞こえるって。もちろん、マズイに決まってるじゃん。でも……」
「逃げられる状況では――」
「――ないからなー」
 しっかり聞こえてるんだけど、二人とも。

 そんな腫れ物を見るような目で、わたしを見るんじゃない!

「みんなでお弁当食べられるなんて、わたし嬉しいです」
「今日のは会心の出来だと思うぞ」
 複雑な表情を浮かべるわたし達に対して、三枝さんと士郎は実に嬉しそうだ。

「なあ、鐘。由紀っちてば、純粋にみんなでお弁当したかっただけかもしれないなー」
「ああ、由紀。そんなところが可愛い」
 何だかあの二人も三枝さんには弱いみたいで複雑そう。

 あの三人の本当の力関係は、『蒔寺<三枝さん>氷室さん』かもしれない。



 ――――だから、そんなこんなでわたしは屋上にいるというワケで――。

「――もっと、か?」
「――うん……って、違う!」
 本気で癖になりそうだったから、慌ててその誘惑を断ち切る。

「……不味かったのか?」
「不味いワケ、ないでしょ!」
 だから、打ちひしがれた子犬のような顔をするな、と言うのに士郎。

 ――――出汁巻き卵。

 うん、美味しかった。
 それは認めよう。文句なしに。

 その食欲をそそる柔らかな黄金の輝き。
 お箸で挟むとフワフワとした弾力。
 ほのかに香る柚子の匂い。
 昆布とカツオの出汁が口に広がるバランス。

 ほんのり柚子の甘酸っぱさが上品に舌に残るあたり、これは匠の技だろう。

 しかも、士郎に「ハイ、あーんして」されたのだ。
 士郎のお箸で間接キスなものだから、わたし的にはエライことになっているんだけど、今は駄目なのだ、今は。

 みんなに期待させたトコ悪いんだけど……。はて、何を期待させたんだろう、わたしは?

「遠慮することはないぞー。あたし達は、ただ見ているだけでお邪魔はしないからネェ♪」
「はわわ、私、初めて見ました。あーんって♪」
「ほほう、遠坂殿は初々しくて良いなぁ♪」
 そう、何が駄目かと言えば、今はこうして「むふふ」とにやつくギャラリーがいるから駄目なのだ。

 幸いにも、わたしが静かにねとお願いするように優しく微笑んだら、外野は静かになってくれた。

「断じて不味くはなかったけど、今のは違うの、断じて違うのよ!」
「むむ? 食べさせて欲しかったんじゃないのか?
 あんまり睨むものだから、これはあの出汁巻き卵を催促しているのか、と」
「どうして、そーゆう解釈をするのか、アンタはっ!?」
 この通り士郎は、鈍い上にどこかズレている。

「じゃ、どうして睨んでたんだ?」
「…………それは、その……もういいのっ!」
「な、なんでさ?」
 それを訊くのか、わたしに?

 ずいぶんと三枝さんと仲が良いとか、どこでそんなに仲が良くなったのかとか、いつから料理について熱く語り合うようになったのとか、気にしないように装いながらも激しく気になって睨んでいたんだと察しろ、馬鹿士郎!

「……もしかして、遠坂、嫉妬してたのか?」
「――――!?」
 士郎にしては鋭いツッコミが場を凍らせる。
 傍観者となっていた三人組もその例外ではなく固まっている。

 それは事実……、事実ではあるけれど、それを素直に認めることができないのがわたしという人間で、それを必死に隠そうと――。

「どうしてそうなるんだ? 俺、好きなのは遠坂だぞ」
「……? ――、――――!!??」
 どうして、どうして、こんなに直球、ど真ん中を突いていくるのか。

 しかも、その言った当人が、ジワーと赤く染まっていきながらも、その言葉は真実だとその目が真摯にわたしを見つめる。
 な、なんて、反則――!

「……わ、わかったから」
「俺は、遠坂を、一番、愛している」
「……し、しろしろしし士郎っ!?」
 更なる直球で、わたしの理性が保てるのも、それが限界だった。

 顔が熱い。
 きっと士郎と同じぐらい真っ赤で、わたしの体温は、きっと人間として生物学的に危険な域まで上昇していくのを感じる。

 ――――でも、それ以上に限界だったのは……他にいたみたい。

「はうー」
 あてられた三枝さんが撃沈し――。

「やってられっか、こんちくしょー!」
 お昼だけど、夕日に向かってゴーゴーな感じの蒔寺がいて――。

「――て、提案するする。わわ話題転換をしてくれたら、ああありがありありがたかったりたりりり???」
 眼鏡を拭きながら平静を装う氷室さんが、冷静にテンパっていた――。

 それから、わたし達は数分前の記憶を封殺することを、『屋上同盟』協定で満場一致、異議なしで締結。
 そして、改めて「いただきます」をやり直すことで決着を見たのだった。

 いつもならお弁当組で賑わうはずの屋上に、わたし達の組しかいなかったことが、ホント僥倖(ぎょうこう)だった……。



 ――――右腕の令呪が、静電気を帯びるように微かに振動する。

『――、――、凛』
 そう呼びかけられる声に、わたしは虚空を見つめる。

『何? セイバー、何かあった?』
 その声――セイバーからの、マスターとサーヴァントというラインを通じての声に、わたしは応える。

 素人の士郎にはできなかったみたいだけど、わたしとならこうしてセイバーと本来の魔術師と使い魔の関係のように離れていても、お互いにコミュニケーションをとることができる。
 普段ならよほどの用がない限りは使うことはないので、用件が気になってどうしても意識が切り替わってしまう。

『切羽詰った話では……いえ、ある意味切羽詰っているのかもしれません。先程、神父様がいらっしゃいましたので、その報告です』
 こちらの雰囲気が伝わってみたいで、とりあえず緊急事態ではないようなので一安心。

 もっとも、セイバーを緊急事態に陥らせる事態などそうそうあるわけじゃない。
 あるとすれば、彼女がお腹を空かしたときぐらいだろう。……多分。

 それと、セイバーの言う神父というのは、言峰の後釜に据えられた聖堂教会と魔術協会からの派遣された監督役のこと。

 言峰よりかは信頼が置け、話のわかる古強者といった感じ。
 この辺りの人選には、言峰という先例があるため、それぞれの上層部が苦慮したらしく、人格的にも判断されたみたい。
 さすがに魔術に精通し、今でも現役バリバリの代行者だけあって一筋縄でいかない神父には違いないから、わたしは狸神父と呼んでいる。

『仕事? なら電話で話があると言ってくれればいいのに』
『……凛、昨夜は家に戻らなかったではありませんか。確認しましたが、留守電にメッセージが入っています』
 そういえばそうだった。昨日は士郎の家に泊まったんだっけ。

 留守電を確認したと言っているセイバーは、わたしの家――遠坂邸にいるのだろう。

 わたしたちが学校にいる間のセイバーは、昼間はわたしの家か、主に衛宮邸で留守番し、家事をしてくれていることが日課になっている。

『…………あちゃー』
 衛宮邸は居心地が良くて、士郎の修行にも都合がいいので最近では家に戻っていない状態が続いている。

 こういうことになるので、携帯は持った方がいいのかもしれない。
 正直、気が進まないのだけれど。

 認めよう。
 わたし、遠坂凛は機械と名がつくモノとは相性が悪いらしい。

 以前、蒔寺に借りて使い心地を確かめたのだが、どこをどう間違えたのか、すべてのアドレス情報を消してしまったことがある。

「蒔寺、チョ~、ショーック!!!」
 文字通りショックでムンクの叫びのような顔した蒔寺は、女の子と言うより日本人としてどこか問題がある叫び声を上げた。

 それから、涙ながらに必死でピコピコ押して戻らぬアドレス情報を呼び起こそうとする蒔寺の姿はさすがに哀れだった。

 わたしとて人の子。
 さすがに申し訳なく思って、そのお詫びに豪華セペシャル・パフェを奢る羽目になってしまったのは痛恨だった。
 わたしの夏目漱石さん、三人さようなら。

 それに、あんな機械に頼るのは何だか堕落のような気がするし、何であんなものが動くのかよくワカラナイし、ボタンが多過ぎで、機能盛りだくさん過ぎて困る。あと、すぐ壊れるのも困る。
 みんなよくあんなものを扱えると、素直に感心してしまうんだけど……。

『関係者以外の一般人が出る可能性のある家には、電話はかけるのはまずいので遠慮したそうです。そのことで伝言がありますが、聞きますか?』
『……いえ、いいわ。あの狸神父の言うことなんてどうせセクハラ紛いでしょ?』
『……ご推察の通りです』
 セイバーが、ふぅ、と溜息をつく雰囲気が伝わってくる。

 大方、「あまり羽目をはずさんように」とか、「お若い二人の邪魔はできないからのう」とか、こちらをからかうような、そーゆうようなネタに違いない。

『――これが本題ですが、とりあえず学校の帰りにでも寄ってくださいとのことでした。詳しいことはその時に話すそうです。私も途中で落ち合います』
 あの狸神父からの呼び出しは、聖杯戦争が終わった当初はこの冬木市の管理者(セカンド・オーナー)に関係することばかりだったけれど、最近では協会からの仕事がメイン。

 その仕事は、荒事も含まれるけれど、専ら魔術本の解読やら、それらの写本、遺物の解析なんかの依頼が多い。

 それらは勉強になるし、学生がアルバイトなんかするよりも報酬は破格なので割と助かっている。
 内緒なのだけれど、中には教会からの仕事もあったりなかったり。
 魔術師として教会の仕事は心情的にはアウトなんだけれど、背に腹は変えられないところが悲しいと言えば、悲しい。

 それでも宝石の出費なんかがその収入を上回って、我が家の財政担当のセイバーに大目玉なのだが。

 ――ああ、そうそう。
 驚いたことに、セイバーの財務管理能力が優れていたので遠坂家の財政を任せている。
 さすが、セイバー。伊達に王様やっていない。

 ……けどね、セイバー。
 “いんたーねっと”なるものを、わたしの家に持ち込んで株取引をしているその馴染みようはいささかどうなのよ。

「当然です。ブリテンの厳しい台所事情を仕切っていたのは誰だと思うのですか?」
 なんてことを当の本人は、忘れがたし苦難の日々を脳裏によぎらせているような遠い目をしながら電卓を叩いていた。鬼気迫る感じで。

 ちなみにセイバーがつけていた家計簿らしきノートは、遠目に見ても真っ赤だった気がする。
 うむ、わたしは何も見なかった。

『わかったわ、ありがとう。……そうね、今日のところは、セイバーはいいわ。狸神父のところにはわたし一人で行くから。たまには士郎と二人っきりになりたいでしょ?』
『え? いえ、まあ、それは……そうなのですが。その……、いいのですか?』
 セイバーの感情が、喜びとか、恐れとか複雑に揺れるのがわかる。

『ふーん? 正直ね、セイバー』
『む。からかったのですか、凛』
 面白い。セイバーのむくれた顔が思い浮かぶ。
 感情豊かにするセイバーは士郎に匹敵するほど面白くて、可愛い。

『ごめん、ごめん。お邪魔しないから、士郎に甘えたら? その代わりに士郎をみっちり鍛えてあげてね。あ、それと夕食は期待してるから』
 こちらの物言いにセイバーは、くすりと笑ったようだ。

『……はい、わかりました。シロウをみっちり鍛えて、夕食にも誠心誠意尽くさせていただきます。シロウに覚悟するようにお伝えください』
 それでは、とセイバーの交信が途絶える。

 いつもお世話になっているセイバーだ。これぐらいの役得はあってもいいだろう。

 もっとも、今日の士郎はさぞかしきつい稽古になるかもしれない。
 でも、久々に喝をいれてもらわなくてはならないと先程思いついたから丁度いいだろう――。



「――お口に、合いませんか?」
 気がつけば、三枝さんが心配そうな顔でわたしの顔を覗きこんでいた。
 それでセイバーとの念話から、意識が完全に戻る。

 あれでセイバーとずいぶん話しこんだような気がするけど、念話自体はそんなに時間がかかるものではないので、実際にはニ、三十秒ほど黙り込んでいたように見えただろう。

「いえ、そんなことはないですよ。とても美味しいです。あまりの美味しさに我を忘れちゃうくらいに」
 わたしのフォローに、三枝さんは「気にいっていただけて、良かったです」と嬉しそうに微笑んだ。

 ふと見れば、士郎が気遣わしげにこちらを見ているのに気がついたので、苦笑することで何でもないことを伝える。
 すると士郎は安心したように頷いて食事を再開する。

 士郎がお箸を伸ばしているのは、広げられた三枝さんのお弁当。

「……む、これは……!」
 一口でその凄さを看破したらしく、本気で解析モードに入っているご様子。
 いささか凛々しすぎる表情が、目の毒なんだか笑えるんだか微妙なところ。

 ――――実際、三枝さんのお弁当は美味しい。

「……サイコー!」
「同感」
「至福、至福」
 蒔寺、氷室さん、わたしは二人の料理に舌鼓を打ちながら、言いようもない幸福感に包まれながら感想を漏らすほどだ。

「ありがとうございます」
 これまたこちらが幸せになるような、ほにゃんと微笑む三枝さん。

 いやいや、実際に美味しい料理は、それだけで人を幸せにするものらしい。

 三枝さんのお弁当は、彼女の愛情が溢れんばかりに彩りも考えられて綺麗に詰められたもの。
 旬の食材で、滋養に良い料理中心のラインナップは彼女の優しさと言って過言ではあるまいか。

 中でも絶品だったのが、お袋の味の代表作、芋の煮っ転がし。
 夏らしく食べやすいようにほんのり冷たくされ、甘酢が絶妙に下味となっているため口当たりさっぱりして非常に美味。
 それに、母親の記憶のないわたしに思わず母親の味はこんなんかしら、と思わせるほどにどこか懐かしい味付けだった。

 驚くべきことに、三枝さんの味付けのレシピは基本に忠実でごくありふれたもの。
 けれど、その過程において手間暇を惜しまずに丁寧に仕上げられているから驚くほど美味いしかったりする。
 隠し味は、本当に彼女の愛情だと言わざるしかない。

 堅実で確かな技術に心を通わせている三枝さんは、料理人としてあるべき姿だし、これはすでに最強の“母親の料理”に至っていると思われる。
 対してわたしは技巧で勝負しちゃうタイプだから、彼女のように心をこめる域にまで達していない。
 一人の料理人として見習わなくてはなるまい。

 そして、士郎のお弁当は気合が入っていて、職人顔負け、懐石料理と見紛うばかり。

 先程の出汁巻き卵のように、士郎の料理に対する姿勢は素材を愛し、食べる人のことを考えながら技巧を極めていく様は、まるで士郎の生き方の縮図のようだ。

 ああ、このままだと士郎。
 あの悲しき英霊にはならないけれど、違う英霊になりそうな気配濃厚だ。ある意味怖い……、似合いすぎていて笑える。
 わたしは止められるだろうか、否、止めていいものだろうか。

 ……こんな益体もないこと考えるほど、今は楽しいお昼休みになっている。


「――舌が痺れるほどの熱湯がよい」
 わたしは我校が誇る生徒会長殿の決め台詞を奪う。

「ぷっ、ははっ、やべぇ、遠坂マジ似てるって! しびれるぅ~、しびれるぅ~」
「――ぷ」
「あー、鐘ちゃんが笑ったー!」
 やんややんや、と声援を受ける。

「……遠坂。それ、一成に失礼だろ」
「そーゆう士郎だって、笑っているじゃない」

 こんな感じでわたし達のお昼休みは、士郎が淹れてくれたお茶でまったりしながら過ぎていくのだった。


<履歴>
掲載日:2006/01/10
投稿日:2004/09/11


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